人生

生い立ちから近況までを連ねるつもりです。

異端児誕生の流れ ~生い立ち編その2~

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そして4歳ぐらいのころ東京都港区に引っ越し、小学校卒業までの生活を過ごすことになった。新しい家は芝公園の近くにあったとあるマンションでそこで物心がついたときには義父もいて、様々な経験をした。まず、そのマンションは確実に幽霊が出るだろうと言わんばかりの雰囲気を醸し出しており、兄はそこで鬼を見たと言い、自分は呑気なものでそこまで怖くなかったのだが、兄が今でもはっきりとリビングで赤鬼と青鬼が座っていたと真顔で言うものだから嘘をついてるとは思わなかった。オカルトや霊感などの類は兄には全くなく、私は不思議と直感でそれらを無意識で感じ取っていた。とにかく重苦しい雰囲気のマンションでエントランスは常に薄暗く、ゴキブリは大量に出るわ側の川はどぶで濁っていて異臭を放っているわ、風水的にも確実に良くない物件だったと今は思う。それでも楽しかった思い出がたくさんあった家でもあり、今の自身のベースを築いたのもそこからという実感はある。ある時は、家族全員が謎の発疹に罹り病院でも原因不明だと言われたこともあった。おそらく霊障だろう。しかもそこの管理人の爺さんと仲良くしていたのだがその爺さんは泥棒だったのも衝撃だった。(合鍵を使って家に潜入して、学校帰りドアを開けたら管理人が出てきた。)義父が大切にしていたロレックスや高級品など盗まれ放題でそれでもなぜか母は「どこかに忘れたのだろう」と気にもしていなかった。犯人は管理人だと私と兄は母に訴えたが、結局その後もその件には触れなかった。

そのマンションの信号の向かいのビルに同じ幼稚園に通っていた幼馴染の女の子が住んでいて、高学年になるまでは毎日その子と楽しい日々を過ごしていた。チビだけどすごく気の強い女の子で、よく二人でファミコンをしたり、近所の公園でおままごとや鬼ごっこをして遊んでいたんだ。その子とは家族ぐるみでも付き合いがあり誕生日会なども親が手伝いに来たり、どこかへ出かけたりもした。今ではまったく付き合いはないけど、淡い思い出であることは確かだ。

とにかく素直で明るく健やかに育っていた私は無事幼稚園を卒業して、小学校に入学して4年生あたりから悪いことを覚えるようになった。きっかけはとくにない。自然と万引きをするようになり、ケンカや親への反抗もするようになっていた。両親は夜は仕事のため不在だったのでその寂しさからそうなったのかもしれない。それと、当時ゲーセンが全盛期だったのでそこへ兄と入り浸り、暇を持て余していた。兄も悪ガキになりかけたが、当時付き合っていた(私は今でも付き合いのある)友達のお母さんにあることでこっぴどく叱られてからまっとうな道を歩む道を選んだ。そんな兄との共通点は「ゲーム」であった。